・WCARに関する意識啓発。異なるセクターのNGO間でのネットワークづくりを行う。
・アジア太平洋NGO宣言の普及。宣言の翻訳。国内メディアでの宣言の流布。NGO間のネットワークづくりに宣言を活用する。
・アジア太平洋NGO宣言に基づいてメディアをターゲットとした資料を準備する
・電子メールやホームページを通してさらにネットワークを発展させる。
・政府との対話と政府へのロビーイングを進める
・どこの政府の誰が来るのか、そして争点となるカースト問題についての政府の立場を把握して、政府にNGO宣言と関連するその他の文書を手渡し、NGOが優先課題と認識する問題(カースト問題)に対して支持するように促す。
・NGOから誰が行くのか把握する。
・対大使館においてもNGO文書を誰に渡すべきか、鍵を握る人間を特定する
・政府代表団の中にNGOを含めるようにロビーイングする。
-政府から誰が行くのか、そして争点となる問題であるカーストと宗教的不寛容の問題においての政府の立場を把握する
・NGOからは誰が行くのか、NGOからは誰が政府代表団に入ることができるのかを把握する
・準備会合に行った人間が、そこで見聞きした情報を国内およびローカルなレベルで共有できるようなプロセスをつくり出す。
・経済社会理事会の協議資格をもつNGOの中でどのNGOの認証のもとでWCARへの参加を促せるかを把握する
・メディアに働きかけて、メディアを意識づけし、WCARのプロセスに興味を持たせるように促す
・特に人種主義の被害者のグループ等をダーバンに参加させるための資金づくりを行う
・政府に対して、WCARへの参加にあたってのパスポートやビザの交付をするようにキャンペーンをはる。とくにダリットやその他の社会的に疎外されている、未登録移民などの集団に焦点をあてる。
・マイノリティの権利にとりくむグループと外国の占領下で暮らす人々の権利にとりくむグループの間でよりよいつながりを築くように働きかける。
・難民の情況、難民の権利についての意識を高める
・メディアを使ったロビーイングを含めて、宗教に基づく不寛容や差別の問題についてより広いコンセンサスと支持が得られるように、国内およびアジア太平洋地域におけるネットワークを把握する
・宗教に基づく不寛容や差別の問題における国際的なネットワークによって展開してきたキャンペーンを支持してもらうために、異なる宗教を代表する進歩的な宗教リーダー、また、国会議員や州議員などの地方議員など多様な部門の人々とともにロビーイングを行う。
・政府代表団に移民の議題について提示する。
・移住労働者についての国際条約への批准が政府の取り組みの一つに含まれることを確実にする
・WCARの問題に結びついた移住労働者についてのキャンペーンを行う
・WCARにおいて問題が含まれることについても含めて、移民についての特別報告者との対話をもつ。
・カースト問題についてのロビーイング
-すべての社会の領域におけるカーストに基づく差別、不可触および同様の慣行を廃絶するために、効果的で、時間を限ったプログラムを創設、施行、実施させるためのロビーイング
-適切なアファーマティブアクションの形態も含めて、憲法における、法律における、行政における必要なすべての施策の実施を保証させるためのロ ビーイング。また、(日本やインドに存在するものも含めて)カーストに基づく差別を禁止し是正するための施策が、差別が撤廃されるまで続けられることを保 証させるためのロビーイング
-国内人権委員会、女性、人種、マイノリティ、その他の関連するグループについての委員会などの法や憲法に基づいて制定された機関、そしてアジア 太平洋地域やアフリカ地域など国際的に国内人権委員会を調整する機関に対して、カーストに基づく差別の問題を取り上げさせ、WCARの議題に含まれるよう に支持するように運動を展開するためのロビーイング
(文末括弧内は実施機関・担当者など)
・インドネシア:特に女性に対する暴力に焦点をあてたWCARについてのトレーニングをダーバン会議以前に政府代表団(「女性に対する暴力の委員会」)に対して行う
・スリランカ:カースト、民族問題、ジェンダー、文化相対主義、若者(ICES)などを含めた人種主義に関連する問題についての三つの調査研究文書を作成する
・キルギスタン:難民、貧困、若者についてのワークショップとトレーニング
・モンゴル:難民条約批准キャンペーン
・タイ:ジェンダーに基づく暴力についてのワークショップをタイにおいてビルマ難民のグループに行う (MAP)
・インド:国内の人権団体、労働組合、マイノリティ集団、女性団体、その他PUCL、PUHR、NAWO、全国少数者委員会(National Minorities Commission)などのフォーラムとともに宗教的不寛容の問題においてロビーイングを行う。
・パキスタン:パキスタン人権委員会(HRCP)、マイノリティ・ヒンドゥー・パンチャヤット(Minority Hindu Panchayat)、DCHDなどのグループとともに宗教的不寛容の問題においてロビーイングを行う。
・フィリピン:人権大憲章(Magna Carta)と国外雇用関連法の改正キャンペーン、拘留された外国人労働者のためのキャンペーン、国外投票法案キャンペーンを行う。(AMEND, Migrante, MFA, NOVA, Kanlungan)
・ネパール:移住労働者の国際条約の批准と労使双方の合意、出国前オリエンテーションのためのキャンペーン (Alliance, Gefont, MWANF)
・インドネシア:移住労働者の国際条約の批准と労使双方の合意、移住労働者法の制定のためのキャンペーン(Solidaritas Perempuan, SMBI, GPPBM, KOPBUMI)
・マレーシア:移住労働者の国際条約の批准と労使双方の合意、外国人家事労働者のための契約標準の設定と外国人家事労働者の虐待に対処するための複数組織アプローチ(警察とNGO)のためのキャンペーン(WAO)
・韓国:未登録の移住労働者を把握するキャンペーン、移住労働者のパスポートの預かり政策に反対するキャンペーン(Migrante, JCMK)
・日本:未登録の移住労働者を把握するキャンペーン、「研修制度」、移住者の犯罪者扱いに反対するキャンペーン(NNSMW, Migrante)
・ホンコン:人種主義に反対する広範な運動の構築(RDO)、「滞在条件」や「2週間ルール」などの新政策に反対するキャンペーン(CMR, AMC, UNIFIL, APMMF)
・台湾:労働者の支払う手数料の撤廃、雇用についての政府政策の実施のためのキャンペーン(APMMF)
・バングラデシュ:出発前オリエンテーションのためのキャンペーン、HIV検査の義務に反対するキャンペーン(Shishuk, Caram-Bangladesh)
・中国:許可制度、恣意的な逮捕、農村部と都市部双方の移民の拘留への反対も含めて、国内移民に対する差別に反対するキャンペーン
アジア・太平洋地域レベル
・カーストに基づく差別について、カトマンズ会議の全参加者の署名入りの覚え書きをインド政府(Mimroth)、ネパール政府(Sagar)、スリランカ政府、そして日本政府(辻本)の各首脳に送付する
・南アジアの国の国内人権委員会に対して、WCARにおいてカーストに基づく差別の問題が取り上げられることの重要性についてロビーイングをする。
・パレスチナ、軍事化、貧困についてのキャンペーン(ASA)
・アジア太平洋地域において人身売買の問題にとりくんでいるグループのためのフォーラムを組織する
・ジェンダーと人種主義のテーマについて、セットになったメディア材料を準備する(ISIS International)
・宗教的不寛容のテーマのためのキャンペーン用材料の準備(Communalism CombatのTeestaとSuzanne)
・宣言についての署名キャンペーン(ビルマのHseng Nung とWILPF、SAFHR)
・「人種主義が難民を生む」キャンペーン(タイのForum AsiaとWILPF)
・難民のテーマにおける世界会議の文書の不備を把握し、この問題を含めるためのロビーイングを組織する(WILPFのCherry Padilla、Mustafa、Eileen Pittaway、Hseng Nung Lintner)
・アジア太平洋のNGOの運動のなかで認識されてきた関連する問題を宣伝するための様々なメディア用材料、バンパーステッカー、Tシャツ、ポスターなどをつくり出す。
・「アジア太平洋ジェンダーと人種主義メーリングリスト(APGR-list)」によりジェンダーと人種主義の問題について継続して情報を発信していく(Isis International-Manila)
・同メーリングリストを通じてジェンダーと人種主義の複合について分析を深めるオンラインでの討論を進める。(Isis International-ManilaとSouth-South Caucus)
・APWLD、ISIS International、INFORMそしてCRRはジェンダーと人種主義についてのロビー文書を今後も引き続きアップデートしていく。
・アジア太平洋地域における宗教的不寛容の詳しい比較分析を準備する
・ファクトシートを含めて宗教的不寛容についてのキャンペーン資料を準備する(マレーシアのSalbiah 、インドのTeesta、ネパールのDilli Shakya、チベットのKelsang Phuntsak、パキスタンのRubina Feroze Bhatti、インドネシアのHetti Indonesia、ネパールのSumitra、パキスタンのWajahat Masood)
・Tebtebba財団とアジア先住民族協定(AIPP)の既存のダイレクトリ(名簿)を土台にして、アジア太平洋地域の先住民族とその団体のダイレクトリを準備する
・国連移住労働者と家族の権利条約の批准を求めるキャンペーンを、バングラデシュ、ネパールに焦点を当てて行う。(ネパールのGefont and Alliance、インドネシアのSolidaritas Perempuan、バングラデシュのShisuk and WARBE)
・移住労働者の国際条約に関する署名キャンペーン(マレーシアのWAO)
・人種主義と先住民族について、プレスリリースを作成(Patricia)および配布(AIPP/Tebtebba/TKM)する。
5月21日~6月1日の第二回世界会議準備会合において
・アフリカやラテンアメリカ、中央アメリカ、カリブ海地域のNGOとのつながりを築き、ダーバンにむけた調整を進める。
・アジア太平洋NGOフォーラムのブリーフィング(解説)を準備会合の参加者のために準備する(Nimalka)
・NimalkaとPaulはダーバンにむけたNGOの国際運営委員会に参加する
・Chandra MuzafferとBoon Thanは、グローバル化、植民地主義、そして不平等な権力関係を解説する文書を準備し、ジュネーブの準備会議において配布する。
・占領地における人種主義と関連する不寛容についての円卓会議がTibet Bureauによって組織される
・「南南女性コーカス(South South women's caucus)」に関する対話がはじめられる(APWLD/Isis International-Manila)
・スリランカのICESはブリーフィング用の文書を作成する
・全体会において移住労働者についての発言機会が準備される
・移住についての特別報告者との対話
・移住労働者とその権利について、政府代表との会合がもたれる。ロビー文書がMalou、Sajida、May-an、Tati、Morsheedによって用意される。
・少なくとも3人の先住民族グループからの代表が準備会合に出席できるようにする(ジュネーブの準備会合での先住民族問題のイニシアティブはインドのBabloo、フィリピンのVernie CPA、ニュージーランドのTKMのTauni、そしてAIPPのJannieがとる)
・先住民族問題に協力的な政府やアジア太平洋地域の政府とともにロビーイングを組織する
・宗教的不寛容と差別の問題について注意を喚起するキャンペーン材料を用いて、国や地域の代表とともにロビーイングおよびキャンペーンを行う。
・アジア太平洋地域のカーストに基づく差別についての関係文書を用意する
・WCARにおけるカースト問題の議題への取り入れを求めるグローバルアクション(世界的な一斉行動)を組織する
・カースト問題の除外について国連事務所などの前で抗議行動を組織する(ネパールはNPC、日本は部落解放同盟、インドはNCDHR、スリランカはSiva)
・ダーバンNGOフォーラムの100米ドルの参加登録料に抗議する
ダーバンにおいて
アジア太平洋NGO調整委員会に関して
・NGOへの毎日の早朝ブリーフィングなどを行ったりするためのアジア太平洋NGOコーカスを組織する
・強力なメディアチームを組織する
政府会議に関して
・テヘランやカトマンズでNGOによって作成した文書を用いてロビーイングをする。
・WCARの議題について、その行動綱領においてひとつの主要な差別の源としてカースト問題に言及させ、この形態の差別が終焉するような具体的施策を認識させるためにロビーイングをする。
・移住労働者の国際条約の批准のためのロビーイングをする。
・移民について少なくともロビーイングの対象となる問題
-移住労働者に対して人種主義的で差別的な外国人排斥を助長する法律、政策、立法
-雇用斡旋組織に説明責任をもたせること
-未登録の移住労働者がもつ権利の認識
-「研修制度」の規制
-労使双方の合意による契約
-特に女性の移住者、移住労働者の、妊娠やHIVの検査義務からの保護を含めて、健康、労働上の安全についての最低基準の設定
-移住労働者への法律扶助
-移住者、移住労働者の家族の権利についての認識
・政府代表に対するグローバル化と人種主義についての共同声明の発表(APWLD、ACFOD、ASAが共同で実施する予定)
・グローバル化についてのワークショップ(APWLD、ACFOD/APHRGOとASAが共同で実施)
・2001年9月1日にダーバンにおいてグローバル化反対行動を組織し、これに連動した国内レベルの行動も調整する。
・アジア太平洋民族マイノリティー eグループを電子空間で組織する(スリランカのHDO)
・人種主義、人種差別、外国人排斥および関連する不寛容と、軍事化、新植民地主義との結びつきを表現する文化イベントを行う(スリランカのICES とCenter for Women's Development、 AIPP、 TKM)
・民族マイノリティと占領地に暮らす人々の権利を支援するデモンストレーションを行う(SNBによって組織)
・民族マイノリティと占領地に暮らす人々の権利についてのホームページを立ち上げる(SIRAのMunawarliza)
・民族マイノリティ・フォーラムの実施(マレーシアのSUARAM)
・移住者の声をあげる活動
・「南南女性コーカス」(アジア太平洋とアフリカ、ラテンアメリカ、カリブ海地域。APWLDが組織)
・「女性と難民」についてのパネルディスカッション(Centre for Refugee Research)
・難民、武力紛争、グローバル化についてのパネル(委員団)の組織(アチェ、カンボジア、タイ、ビルマのNGO)
・インドネシアにおける様々な形態の紛争についてのパネルの組織
・ジェンダー、メディア、言語についてのパネルの組織(ISIS International)
・女性のメディアチームのダーバンへの派遣(ISIS International)
・「女性の組織」、「女性の権利」、「誰のための機関なのか?」についてのパネルの組織(DAWN)
・特別フォーラム「私の証言」(International Human Rights Law GroupとAPWLDの共同作業)
・カースト廃絶にむけた連帯のためのフォーラム(Dalit Federation)
・カースト問題の除外に対するWCARにおいての抗議デモ
・4月14日(アンベトカル博士の生誕日)の「国際ダリット連帯デー」としての指定に対するロビーイング
・8月29日の「難民との連帯デー」。ダーバンにおいての当日の活動につなげて同じ日に地域や国内の活動を行う(WILPF、SAFHR、Forum-Asia)
・「宗教に基づく不寛容と差別についてのワークショップ」を、チベット、パキスタン、インド、インドネシア、ネパールからの参加者とともに、宗教マイノリティの苦境についての法廷もしくは公聴会と併せて行う。
・宗教に基づく不寛容と差別の問題についてのパネルディスカッション
・写真展、ビデオ上映などメディアイベントを通じた先住民族問題に関する表現(TKMのMoana)
・先住民族による生産品の販売(CPAのVernie)
・「先住民族と人種主義」についてのフォーラム(AIPP/TKM)
・移住労働者とその諸権利についてのデモ行進(フィリピンのNGOグループ)
・移住労働者の問題についてのマルチメディアを用いた展示(ネパールのNGOグループ)
・移住労働者の問題についての法廷 (CARAM)
一般的なもの
・国内レベルで、世界会議の宣言と行動綱領の実施を強く促す
・ダーバンでの世界会議を評価しフォローアップの取り組みを計画するアジア太平洋地域における会議を行う
・フォローアップの情報を確実に取り上げるように、引き続きメディアをターゲットに働きかけていく。
・情報を整理し、電子メールおよびホームページを維持していく。