ネパール国家人権委員会の第1期委員の任期満了を受けて、ギャネンドラ国王率いる政府は27日、第2期(5年間)の委員として、カトリ委員長(Nayan Bahadur Khatri)を再任し、4名の新たな委員を任命しました。
新しく任命された委員はジャーナリストのGokul Pokhrel氏、前最高裁判事のSushila Singh Silu,氏、ネパール人権機関(HURON/NGO)代表のSudip Pathak氏、そして選挙委員会の高官であるRam Dayal Rakesh氏の4名です。
今回の委員の任命に対して、20を超えるネパール内外の人権NGOが、1997年人権委員会法を「不法な手続きによって」改正し設置された推薦委員会に よって任命されたことで人権委員会の独立性が侵害されたこと、また選任の基準が人権の専門家としての能力ではなく、国王による全権掌握を支持するかどうか が主たる基準であると批判し、国内人権機関の国際調整委員会(ICC)に対して委員のメンバーシップの審査を求めています。
出所:
[South Asia Media Net] Khatri leads NHRC with new team (英語)
[Kantipur Online] Khatri NHRC chief again
[nepalnews.com] Rights groups ask ICC to review NHRC's membership (英語)
[Kantipur Online] HR groups for NHRC membership review] (英語)
参考:ネパール国家人権委員会 - 独立性の危機 (ヒューライツ大阪 NEWS IN BRIEF)(日本語)
(2005年06月01日 掲載)