08年5月に発効した障害者権利条約のもとで設置された障 害者権利委員会が2月23-27日に第1会期を開催しました。委員会は、条約に基づき締約国が提出する、条約の実施状況に関する報告を審議し、選 択議定書締約国の領域内の個人からの条約の権利の侵害に関する通報を検討するなどを行います。
11月に選出された12名の委員は、委員長などの役員、手続規則などを決めたほか、障害を、その人がもつ障害とみなす医療モデルから、その人が 権利を享有できることを妨げる社会にあるとみなす社会モデルへの早急な転換の重要性をあげ、そのために締約国を支援していくことを宣言しました。
3月3日現在、50カ国が障害者権利条約を、29カ国がその選択議定書を批准しています。日本は07年に条約に署名しましたが、まだ批准はして いません。
参考:
「障害者権利委員会の委員選 出」ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ
「障害者権利条約・選択議定書が5月に発 効」ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ
(2009年03月01日 掲載)