2016年9月14日、国連人権理事会第33会期(9月13日―30日、ジュネーブ)において、人権教育および研修に関する国連宣言の実施に関するハイレベル・パネルディスカッションが開かれました。この宣言が採択されて5年経過したため、この間の成果と課題について議論をして明らかにすることが目的でした。パネルディスカッションには、コスタリカの教育大臣、ブラジル法務省の人権長官、モロッコの国内人権委員会委員長、そしてカナダの「暴力につながる急進化防止センター」の長官が参加をし、この5年間で世界が学んだ教訓や国レベルでのグッドプラクティスに焦点を当てながら、人権教育への取り組みがさらに進むことをめざした議論が行われました。
また、パネルディスカッションの前には国連人権高等弁務官事務所およびユネスコ(UNESCO)の人権担当オフィサーが講演を行いました。
人権教育が人権と持続可能な発展の実現を基本的に支えていることは、国際社会が認めるところであり、これまで採択された数多くの国際人権条約・宣言にも人権教育に関する条項が盛り込まれています。人権教育および研修に関する国連宣言のもと、国際社会は人権の実現と持続可能な発展のために、さらなる努力が求められていることが確認されました。
(2016年09月23日 掲載)