04年1月22日付けの国連プレス・リリースによると、ユニセフはスリランカの「タミール・イーラム解放の虎」(LTTE)に対して、子どもを兵士として リクルートすることを停止し、市民生活に戻すよう要請しました。スリランカの内戦が及ぼす子どもへの影響に関する2003年の報告でユニセフは、LTTE は2003年1年間に709人の子どもをリクルートしたといわれています。報告によると、同年中にLTTEは、202人の子どもを直接家族のもとに、ある いはユネスコが運営するセンターに間接的に解放しています。しかし、子どもをリクルートされた家族からの報告に基づくと、LTTEはまだ1,301人の子 どもを兵役に就かせています。
スリランカでは20年以上にわたり内戦が続いてきましたが、2002年には停戦が実現するなど、政府とLTTEとのあいだで和平交渉が進められていますが、和平はまだ実現していません。
(2004年01月22日 掲載)