2月9日付けのUNESCO PRESSbによると、南・西アジア地域では、子どもの教育の機会が増加する一方、多くの子どもたちが初等教育を終える前に学校を中退するため、アジア地域は未だ世界の未就学の青少年の割合が最も多い状況にあります。
ユネスコの統計によれば、アジアではおよそ4600万人の子どもが未就学で、そのうちの約3200万人が南・西アジアに暮らしています。推定では、東ア ジアでは生徒21人に教師が1人いるのに対し、南・西アジアでは生徒40人に教師が1人しかいないとのことです。また、1990年から2000年までの 10年間、アジアのほとんどの国において子どもの就学率はおおむね上昇しました。ラオスとバングラデシュでは、初等教育を受ける子どもは15~20%も増 えました。しかし、インド、ラオス、ミャンマーでは、初等教育を受け始めた子どものたった半分しか5年生になるまで学校に残らないと報告しています。ネ パール、カンボジア、バングラデシュでは、半分まではいかないものの、35~38%の子どもが初等教育を終える前に学校を辞めてしまうそうです。
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(2004年02月06日 掲載)