3月15日から4月23日にかけ、国連はジュネーブで第60回人権委員会を開催しています。
インターネット上をベースに人権教育をグローバルに推進しているNGOである「人権教育アソシエイツ」(HREA)によると、コスタリカ政府は3月24 日、「第2次人権教育のための国連10年」の草案を国連人権委員会の関係各国に提示しました。当初予定では人権教育に関して審議を行うのは4月13日の予 定になっています。
決議案では、国際社会における人権教育推進の重要性を認識したえうで、「2005年1月1日に始まる第2次の『人権教育のための10年』の宣言を第59会 期国連総会に提言するよう、2004年の経済社会理事会に対して提言すること」を求めとともに、「人権高等弁務官事務所に対して、「第2次人権教育のため の国連10年」(2005年~14年)の国際行動計画を国連総会に提出すること」を要請しています。また、「第2次10年」の期間中に行われる取り組みの なかで、「人権教育条約」に関して考慮するよう求めています。
「第2次10年」に関しては、03年8月13日の国連人権小委員会(第21回会合)において、「人権委員会は、『人権委員会のための国連10年 (1995~2004年)』の行動計画のフォローアップに関する人権高等弁務官の調査及び『10年』の中間評価に関する人権高等弁務官に含まれた勧告事項 を考慮に入れた上で、2005年に始まる第2次の『人権教育のための10年』の宣言を国連総会に提言するよう、経済社会理事会に対して提言することを決定 する」という決議が採択されていました。
今回提示されたコスタリカ政府案は、そこからさらに踏み込んだ内容となっています。
(2004年03月08日 掲載)