人権委員会の第60会期が開催中(3月15日-4月23日)ですが、15日、同委員会は全会一致で人権と性的指向に関する決議案の審議を次回のの第61会期に持ち越すことを決定しました。
人権と性的指向に関する決議案は2003年の人権委員会でブラジルが欧州諸国の賛同を得て提出しましたが、一部の国の強い反対に遭い、今回に持ち越されて いました。その内容は、性的指向を根拠とする人権侵害が世界各地で起こっていることを懸念し、各国に性的指向に関わらず全ての人の人権を促進し保障するよ う要請するものでした。
今会期もブラジルが決議案を再提出する予定でしたが、また反対が予想され、採択に持ち込むことを断念しました。
(2004年04月06日 掲載)