開催中の国連総会第3委員会で新しく人身売買、特に女性と子どもの人身売買に関する特別報告者に任命されたシグマ・フダさんが報告しました。
10月29日に行われた報告のなかで、フダさんは、人身売買があらゆる人権の否定につながる今日のもっとも深刻な人権の課題の一つでありながら、多くの場 合、治安の問題としてしか対処されていないことを指摘し、特別報告者としての彼女の任務において人身売買に対するあらゆる取り組みの中心に売買された人の 人権をおくことと人身売買防止の措置が犠牲者の人権および尊厳を侵害しないことを原則を指針とすると述べました。フダさんは任期の2007年まで毎年人権 委員会に報告を提出することになりますが、その中には人身売買された人々の人権の保護に向けた勧告も含まれることになります。
フダさんはバングラデシュ女性法律家協会の創設者で現会長でもあり、女性と少女の売買を含む人身売買と取り組んできました。
(2004年11月02日 掲載)