1995年から取り組まれてきた「人権教育のための国連10年」が2004年末で終了することを受けて、ニューヨークで開かれている国連総会は12月10 日、世界各地で引き続き人権教育を積極的に推進していくことを目的に、「人権教育のための世界プログラム」を2005年1月1日から開始することを採択し ました。
このたび採択された「世界プログラム」は、第1段階(2005年~2007年)として初等・中等教育制度に焦点を絞った取り組みで、その実施のための行動 計画案も策定されています。行動計画案では学校制度における人権教育の現状分析、優先課題の設定および国内実施戦略の策定、実施および監視・評価を実施す るよう具体的に述べられています。また実施に当たっては、国内外の教育関係者・団体だけでなく国内人権機関や、宗教界、産業界など社会の様々な分野の協力 が必要だとしています。
行動計画案は早急に各国からのコメントを受けて最終案としてまとめられ、国連総会で承認を得る予定になっています。
(2004年12月11日 掲載)