12月9-10日ニュルンベルグで開催されていた第4回人権都市会議において、「反人種主義ヨーロッパ都市連合」が設立されました。
ユネスコは反人種主義の取り組みの一つとして「反人種主義国際都市連合」を推進していますが、ヨーロッパでは、ニュルンベルグをリードシティとして7月に 専門家会合を開催し、「10項目の行動計画」案を検討・作成していました。今度人権都市会議において、ニュルンベルグの他にサラエボ、リヨン、パリ、ボ ローニャ、バルセロナ、マドリード、ストックホルム、ロンドンなどを含む13の都市が連合に参加する署名を行いました。また他の都市も関心を示しており、 今後参加することが期待されます。
「10項目の行動計画」は、教育、住居、雇用などさまざまな分野にわたり、その実施について、参加する都市は各項目のもとで掲げられるいくつかの措置から 自分たちにとってもっとも重要で緊急と判断する政策を選択してもよいとしていますが、それぞれの項目について少なくとも1つの措置をできる限り早急にとる ことが求められます。
ユネスコは2005年に中南米・カリブ地域、北米、アフリカで同様の連合を立ち上げる計画をしています。
[UNESCO Press Release]European coalition of cities against racism launched in Nuremberg
(2004年12月07日 掲載)