韓国の国家人権委員会は4月12日、警察・消防・矯正職などの公務員の受験資格にある身長・体重の制限は、身体的条件による平等権侵害として各省庁の長に対し改善勧告をだしました。(リンク先は韓国語)
国家人権委員会によると2003年9月にこの申立があって以来、同様の申立が8件あり、ある男性の申立では、身長166cmであるため男性167cm以上とされている警察官の採用基準に1cm及ばず不合格になっています。
関係省庁は、職務遂行にあたってさまざまな身体的能力が必要であると主張しましたが、採用試験に体力検査を実施しない機関の存在や、体力検査と身長・体重 制限との相関関係を示す客観的資料が提示されないことなどから、国家人権委員会は、身長・体重制限は不合理な差別行為であり、体力検査などの客観的な試験 を通じて職務遂行能力を判断すべきだと勧告しました。
(2005年04月03日 掲載)