インドのハリヤナ州グルガオンにあるホンダの全額出資子会社「ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア(HMSI)」のバイク工場で 25日、従業員解雇などに反発する従業員ら約1,000名のデモ隊が警察と衝突しました。ハリヤナ州警察は、デモ隊がハイウェイを封鎖しようとしたほか、 警察車両に放火するなど暴徒化したため強制解散させたとしていますが、逃げまどうデモ参加者を警官が包囲し殴打するなどした結果、少なくとも400名が負 傷(警官を含む)、約70名が逮捕、300名近くが予防拘禁されました。
インド連邦人権委員会は警察によるデモ隊への過度の暴行を批判し、ハリヤナ州政府に対して、この事件につき中央調査局による独立公平な調査を行い、それに基づく州政府の対応について10日以内に人権委員会に報告するよう強く勧告しました。
日経新聞によると、組合の設立を要求する従業員らが今年5月末からストライキを実施、それに対してHMSIは生産ラインの停止などの影響を与えた4人の従業員を解雇し、50人を出社停止処分としたことに一部従業員が抗議し、ストライキに突入したとみられています。
出所:
[South Asia Media Net]Violent Honda workers drive cops crazy (英語)
[NIKKEI NET]インドのホンダ二輪工場で衝突・200人以上が負傷 (日本語)
[National Human Rights Commission] NHRC recommends independent investigation into assault by Gurgaon police. (英語)
(2005年07月07日 掲載)