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ユネスコが推進する「反人種主義アジア・太平洋都市連合」のリードシティにバンコクが決定

  ユネスコは、人種主義や差別、外国人排斥をなくしていくための政策を改善・整備するための経験交流に関心をもつ都市の世界的なネットワーク「反人種主義国 際都市連合」の構築に向けて取り組みを進めていますが、アジア・太平洋地域でその事務局機能、および中心的に推進していく役割を担うリードシティをこのほ どバンコクが引き受けることになりました。
  ユネスコでは2005年内に幾度かの会合を開いて、加盟都市に実施を求める「10項目の行動計画」を設定するとともに、アジア・太平洋諸国の都市に加盟の 呼びかけを行うなど具体的な準備を進めていき、2006年中に「反人種主義アジア・太平洋都市連合」の発足をめざす方針です。
  「反人種主義国際都市連合」は、第1段階としてアフリカ、北米、ラテンアメリカ・カリブ地域、アラブ、アジア・太平洋、ヨーロッパの6地域においてそれぞ れ「地域都市連合」を設立し、次のステップとして2007年までにはその世界的なネットワークである「国際都市連合」を設立するというものです。
  すでに2004年12月、ニュルンベルグで開催された第4回ヨーロッパ人権都市会議において、「反人種主義ヨーロッパ都市連合」が設立されており、ニュルンベルグがヨーロッパにおけるリードシティとなっています。
  「反人種主義アジア・太平洋都市連合」の「10項目の行動計画」の素案として、人種主義や差別の現状把握とそれに関連した自治体政策のモニター、人種主義 や差別と闘うための政治的意思の向上」、人種主義や差別の被害者に対する支援の強化、均等な機会の実践を積極的に支援する当事者とともに支持者となること などがあげられています。

参考:
 ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(2004年12月) 「反人種主義ヨーロッパ都市連合」設立
 ヒューライツ大阪『国際人権ひろば』(第57号2004年9月) 「『反人種主義ヨーロッパ都市連合』の結成に向けたドイツ・ニュルンベルグでのユネスコ専門家会合を傍聴して」

(2005年07月06日 掲載)