国連教育科学文化機関(ユネスコ)はパリで開催中の総会で19日、人の細胞を利用した研究や医療行為などの際に遵守すべき生命倫理の原則を定めた「生命倫理と人権に関する世界宣言(Universal Decralation on Bioethics and Human Rights)」を採択しました。
生命倫理に関する国際的な原則としては初となるこの宣言は、社会的、法的及び環境的な重要性を考慮して、医薬、ライフサイエンス及び人類に適用される関連 技術に関する倫理事項に対応しており、国家が生命倫理の領域で、立法、政策又はその他の手段を形成する上で、参考となる原則及び手続の普遍的な枠組みを提 供することなどを目的としています。原則においては特に、「個人の利益及び福祉を科学又は社会の利益に優先させ」、「人間の尊厳、人権の尊重及び基本的な 自由が十分に尊重されること」を遵守すべき基本原則として掲げています。
出所:UNESCO's General Conference adopts Universal Declaration on Bioethics and Human Rights ユネスコ (英語)
参考:Universal Draft Decralation on Bioethics and Human Rights[PDF49KB]. ユネスコ (英語)
(2005年10月03日 掲載)