2005年1月からスタートした「持続可能な開発のための教育10年」(DESD)を推進するためのESD国際実施計画(IIS)[PDF,388KB]が、05年9月のユネスコ理事会でようやく採択され、10月に確定しました。このESD国際実施計画は、04年10月にDESDのリード・エージェンシーのユネスコが国連総会に提出し、各国やNGOからの意見聴取をおこない、取りまとめられました。
ESD国際実施計画(IIS)は、I)国際実施計画の目的、II)国連持続可能な開発のための教育の10年(定義)、III)DESD における責任‐パートナーシップと同盟によるアプローチ、IV)鍵となる道標、V)「国連持続可能な開発のための教育の10年」の実施、の5部構成で、 DESDの全体を貫く目標は、持続可能な開発の原則、価値観、実践を、教育と学習のあらゆる側面に組み込むことであるとし、実施にあたっては、「ビジョン 構築と提言活動」、「協議と主体者意識」、「パートナーシップとネットワーク」、「能力開発と訓練」、「調査研究とイノベーション」、「情報通信技術 (ICT)の活用」、「モニタリングと評価」、の以上7つの前進のための戦略を提示しています。
国際実施計画(IIS)が確定したことで、日本政府でも国内の推進体制作りや国内実施計画の策定の準備が進められ、今年度中に国内実施計画の骨格または実施計画そのものの策定をめざしています。日本語仮訳は、ESD-J(持続可能な開発のための教育の10年推進会議)がホームページで紹介していますのでご参照ください。
出所:
ESD-J(持続可能な開発のための教育10年推進会議)
国際実施計画(05年10月,日本語仮訳)
国際実施計画[PDF 388KB](05年10月、英語原文)
参考:
ユネスコが、「国連持続可能な開発のための教育の10年」の国際実施計画案提出 ヒューライツ大阪News in Brief(04年11月)
(2005年11月04日 掲載)