ミャンマー(ビルマ)の民主化問題を担当していたラザリ元国連事務総長特使は06年1月19日、中国及びアメリカに対して、ミャンマーのことをより真剣に 考慮することは中国やアメリカなどのグローバルパワーの責任であるとし、中国に対しては「さらに取り組むべきである」、アメリカに対しては「北朝鮮に注目 するようにミャンマーを見るように」と発言し、ミャンマーの民主化改革への取り組みを要求しました。
ラザリ元国連特使は2000年4月に特使職に就任し、2002年5月のアウンサンスーチー氏の自宅軟禁からの解放などミャンマーの民主化改革に尽力してき ましたが、この約2年はミャンマーへの入国を軍事政権に拒否され交渉が進展せず、今月初めに特使職の任期切れを迎えたことに伴い辞任しました。
ASEANがミャンマーの民主化の進展状況を視察する特使として任命したサイド・ハミドマレーシア外相もまた、中国、インドそしてアメリカがミャンマーに 関わることで「よりよい理解と対話を促進することになる」とし、中国、インド及びアメリカに対してミャンマーに対してより積極的になるよう要求していま す。
出所:Burmanet>>AP, "Former U.N.envoy urges U.S.,China to get serious about reforms in Myanmar"(19 January, 2006)(英語)
(2006年01月08日 掲載)