アナン国連事務総長が昨年3月に提案した、国連改革の一環として人権委員会を廃止し人権理事会(Human Rights Council)を設置する案について国連や各国間で調整が続けられてきましたが、それらを踏まえた新しい「人権理事会案」を、エリアソン総会議長が総会に提出しました。アナン国連事務総長は23日のスピーチで、国連加盟国に対して国連の信用を維持するために今回の「人権理事会案」への支持を要請しています。
エリアソン総会議長の案によると、人権理事会は現行の経済社会理事会から総会の下部機関に変更となります。人権理事会のメンバー資格は、国連のすべての加 盟国とされ、国連加盟国の中から多数決によって選出される47のメンバーから構成されるとしています。また、一年を通じて定期的な会合をもつことなどを予 定しています。
出所:
"Statement by the President of the United Nations General Assembly H.E.Mr. Jan Eliasson at the Informal Consultations of the Plenary on the Human Rights Council"[PDF 129KB], United Nations Headquarters, New York, 23 February 2006. (英語)
Secretary General-Office of the Spokesperson(New York, 23 February), "Secretary-General's statement on the Human Rights Council". (英語)
参考:
BBC News( 23 February 2006),"New UN rights council put forward" (英語)
国連事務総長が人権委員会を廃止し、人権理事会の設置を提案 ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2005年3月)
(2006年02月14日 掲載)