マレーシアの外相サイドハミド(Syed Hamid Albar)氏は2006年3月23日、ビルマの民主化状況を視察するためのASEAN特使としてビルマを訪問しました。サイドハミド特使のビルマ訪問 は、昨年12月のASEANサミットで合意され今年1月の実施を予定していましたが、アウンサンスーチー氏との面会を要求するサイドハミド氏に対して、ビ ルマ軍政側が首都移転などを理由として受け入れを延期していました。
サイドハミド特使は25日までヤンゴンに滞在し、「和解の状況と民主化過程について直接情報を得ることを目的とし、ビルマ軍政の指導者のほか各方面の代表者らと面会する」としていますが、ヤンゴンで自宅軟禁下にあるアウンサンスーチー氏との面会の可能性は低いと見られています。今回の視察の内容について、サイドハミド特使は4月17-18日にインドネシアのバリで開催されるASEANのサミットにて報告するとしています。
出所:BBC News(23 March, 2006), "Malaysian FM to check on Burma" (英語)
参考:
・Burma Net News-Agence France Press (22 March, 2006), "Malaysian FM to visit Myanmar on Thursday" (英語)
・ミャンマー(ビルマ)軍事政権、アウンサンスーチー氏と国連などとの仲介役に国外退去命令 ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2006年3月)
(2006年03月10日 掲載)