内戦の続くスリランカではこの1週間で、爆破事件などによって50人以上が犠牲となり、2002年のスリランカ政府とLTTE(タミル・イーラム解放の虎)との停戦合意以来、最悪の事態となっています。「政府側は4月7日以降、大量に仕掛けられた地雷や攻撃によって70人近くが犠牲になっている」とLTTEを批判しており、LTTE側も同時期に政府軍の攻撃により50人以上の犠牲がでたと批判しています。
スリランカ政府とLTTEは今年2月、ノルウェーの仲介で開催した会議において、2ヶ月のテスト期間の後に停戦協議を4月24-25日にジュネーブで再開 することに合意していましたが、相次ぐ武力応酬によってLTTE側は停戦協議への参加を拒否し再開が難しくなっています。
出所:
・"Tamil Tigers call off peace talks", BBC NEWS(20 April, 2006) (英語)
・"Norway makes new bid to save talks",South Asia Media Net(April 21,2006) (英語)
参考:スリランカ和平交渉再開、停戦合意に前進か ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2006年2月)
(2006年04月10日 掲載)