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国連安全保障理事会が武力紛争における子どもの保護のための一層の努力を呼びかける

  国連の安全保障理事会は2006年7月24日、紛争の子どもに対する影響について公開討議を行い、05年7月に採択した安保理決議1612の実施を再確認しました05年の決議[PDF39KB]は、武力紛争における子どもの保護を求め、子どもの兵士徴兵や虐待に関して、報告しモニターするメカニズムを設置することなどを決めています。
  決議採択1年後に開催された今回の討議では、クマラスワミ子どもと武力紛争に関する国連事務総長の特別代表が、 この1年でとられた措置について説明しました。その説明によると、決議に基づく報告、モニタリングのメカニズムの設置がコンゴ、コートジボワール、ソマリ ア、スーダン、スリランカやネパールで進み、その報告を受理し、検討する安保理の作業部会が設置され、コンゴに関する最初の報告が6月に提出されていま す。しかし、特別代表は、未だに世界で25万人もの子どもが兵士として徴用され、何万人もの女の子がレイプなどの性的暴力にさらされており、8千人から1 万人の子どもが地雷で命を落としたり負傷していることなどを指摘しています。特別代表は、今後モニタリングの範囲を広げるほか、紛争に影響を受ける子ども について、教育や生計手段へのアクセスを含めた子どもの社会への復帰につながる長期的な解決策が必要であることを強調しています。
  安保理は、クマラスワミ特別代表の任命を歓迎し、子どもの兵士徴用や子どもの虐待の撲滅に向けて、紛争当事者に特別代表や関連する国連機関と協力するよう 呼びかけ、その他の決議の実施の進展を歓迎するほか、国際社会に武力紛争の影響を受ける子どもの保護に向けて一層の努力を行うよう呼びかける議長声明を発 しました。

出所:
・安全保障理事会(7月24日付プレスリリース) "Security Council Reiterates Commitment to Address Impact of Armed Conflict on Children, Determination to Implement Landmark 2005 Resolution 1612" (英語)
・子どもと武力紛争に関する特別代表 Special Representative for Children and Armed Conflict, "Member States Renew Commitment to Protecting Children in Armed Conflict" (英語)
安保理決議S/RES/1612(2005) Resolution 1612 [PDF 39KB] (英語)

参考:国連安全保障理事会が子ども兵士の徴用をモニターするメカニズムについて決議 ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(05年7月)

(2006年07月13日 掲載)