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国連総会が移民と開発に関するハイレベル会合を開催

  国連総会は、9月14-15日、移民と開発に関するハイレベル会合を開催しました。この会合は、2003年の総会決議58/208において、人々の移住が開発にもたらす利益を拡大し、否定的な側面を減少させる方法について話し合う場として開催が決められていました。
  ハイレベル会合には、閣僚を含め130の各国政府代表、国連などの国際機関、市民団体などが参加し、全体会議のほか、経済・社会開発に対する移民の影響、 すべての移民の人権の尊重の確保と人の密輸や人身売買に対する措置、移民による送金などの移民と開発に関わる多様な側面、移民や関係国すべてに利益となる ような協力関係や人材養成、ベストプラクティスの共有などに関して、4つのラウンドテーブルが開催されました。
  アル・ハリーファ国連総会議長による閉会声明に よると、ハイレベル会合は6月に公表された移民と開発に関する国連事務総長報告であげられたいくつかの点、移民が開発途上国、先進国両方の発展にとって重 要な要素であること、適切な政策によって、移民が送り出し国、受け入れ国両方の発展に利益をもたらし得ること、また、この問題について国際的な協力などが 重要であることを確認しました。また、移民が開発にとってよい影響をもたらすためには、人権の尊重が重要であること、移民はそれ自体、開発にとって代わる ものではないこと、送り出し国、受け入れ国でのディーセント・ワーク(人間らしい働き方)、適切な労働条件の確保が重要であることなどが強調されました。
  また、多くの参加国は継続してこの問題を議論する会議を設置することに賛意を表明し、ベルギーが2007年に開催地を提供することを表明しています。

参照:
9月15日付国連プレスリリース GA/10496 (英語)
国連総会議長閉会声明 (英語)

参考:国際移民と発展に関する国連事務総長報告 ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(06年6月)

(2006年09月11日 掲載)