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子どもの権利委員会が子どもの「意見を聴かれる権利」について一般的討議、障害のある子どもについて一般的意見を採択

  第43会期子どもの権利委員会が9月11日から29日まで開催され、 サモア、エチオピア、オマーン、キリバスなど10カ国の条約の実施に関する報告が審議され、シリア、デンマーク、ベトナム、カザフスタンの選択議定書に関 する報告が審議されたほか、9月15日、子どもの「意見を聴かれる権利」について一般的討議が開かれました。討議には30人の子どもを含む、政府代表、国 連機関や非政府組織から200人が参加し、条約12条および関連する条項のいう「話し、参加し、決定する-意見を聴かれる子どもの権利」について議論し、勧告を採択しました。
  勧告では、12条は子どもが保護される権利の主体であるだけではなく、自分に関わるすべての事項について参加する権利の主体として認めるものであると述 べ、条約の4原則の一つであり、条約実施の不可欠な一部分をなすことを再確認しています。さらに、家庭、学校、共同体の社会における積極的参加者として子 ども、司法および行政手続きにおいて意見を聴かれる子どもの権利について具体的な勧告をあげています。
  また、障害のある子どもに関する一般的意見では、条約2条が差別禁止事由に心身障害をあげていることを指摘し、障害のある子どもについての条約の実施の指 針が23条の「その尊厳を確保し、自立を促進し及び社会への積極的な参加を容易にする条件の下で十分かつ相応な生活を享受すべき」であるとしています。さ らに、条約実施の国内行動計画に障害のある子どもに関する政策を含めること、予算配分への配慮など具体的な措置をあげています。

参照:
・国連人権高等弁務官事務所 プレスリリース (英語)
「意見を聴かれる子どもの権利」 ARC 子どもの権利・国際情報サイト
「障害のある子どもの権利」に関する一般的意見9(未編集版) ARC 子どもの権利・国際情報サイト

参考:第41会期子どもの権利委員会開催 ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(06年1月)

(2006年10月04日 掲載)