スイスに本部を置く民間団体の「世界経済フォーラム」は11月21日、世界115カ国・地域の男女の格差を示した2006年「ジェンダー・ギャッップ指数」[PDF14815KB]を公表しました。その指数によると、日本は79位で、05年の58カ国中38位から大きく後退していました。
この指数は既存のGEM(ジェンダー・エンパワメント指数)のように女性の教育、社会進出などの達成レベルを示すのではなく、格差に焦点を当てています。 達成レベルの場合、ジェンダーとは別の事情で、その国の社会・経済発展度に数値が左右されることがあるからです。指数は、経済、教育、健康、政治の4つの 分野を対象としています。経済では、労働人口、賃金、管理職、専門職などの男女比、教育では、識字率と初等教育、中等教育および高等教育の就学率の男女 比、健康では平均寿命と出生時の男女比、政治では議会議員、閣僚などの人数の男女比をもとに計算されています。
上位はスウェーデン、ノルウェー、フィンランドがつき、6位のフィリピンをのぞいて上位10位をEU諸国が占めました。日本は健康の分野では1位でした が、経済、政治の分野では83位、教育の分野でも、識字率、初等、中等教育では1位でしたが、高等教育が76位で順位をのばすことができませんでした。
参照:
・The Global Gender Gap Report 2006 世界経済フォーラム (英語)
・The Global Gender Gap Report 2006 [PDF 14815KB] (英語)
・「世界経済フォーラム:男女平等度、日本は79位 G7で最下位に」 毎日新聞2006年11月22日
(2006年12月04日 掲載)