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大阪市、長居公園の野宿者のテントなど強制撤去

  大阪市は07年2月5日、市内の長居公園で暮らしていた野宿者9人のテントなどを行政代執行法に基づき強制撤去しました。撤去には職員約260人や警備 員、作業員ら計550人が動員され、野宿者や支援者ら100数十人が撤去に抵抗してもみ合いとなりましたが、撤去は挙行されました。
  同公園では07年8月、世界陸上大阪大会を開催することから、大阪市は街灯工事など公園整備を撤去の理由と説明しています。同市は、06年1月にも、イベ ントに伴う整備を理由に、市内の2つの公園で同様の強制撤去を行っています。
  長居公園では06年10月以来、公園事務所からテント撤去を求めるビラが配布され始め、市営の施設への入居などが勧められてきました。それを受けて、生活 保護を受給しアパート生活を始めたり、入院するなどの措置を受ける人々もいた一方で、空き缶集めなどを生活の糧としながら立ち退きを拒否する人たちがいま した。
  03年の厚生労働省による調査では、全国の野宿者数は約25,300人で、大阪市内は最多の約6,600人でした。

参照:
長居公園行政代執行に対す る研究者声明
強制撤去:長居公園の野宿者テントなど 大阪市 毎日新聞(07年2月5日付)

(2007年02月03日 掲載)