07年1月の安倍首相の施政方針演説での「国内外挙げて取り組むべき環境政策の方向を明示し、今後の世界の枠組み作りへ我が国として貢献する上での指針と して『21世紀環境立国戦略』を6月までに策定」するとの発言を受け、環境省では、中央環境審議会に「21世紀環境立国戦略特別部会」で検討を進めています。このたび21世紀環境立国戦略への論点整理が公表さ れ、4月 30日迄パブリック・コメントを受け付け中です。この21世紀環境立国戦略は、08年に日本で開催されるG8サミットの場に日本政府が提唱し、採 択予定の行動計画等の成果への反映を目指すものです。
08年のG8サミットに対しては、日本のNGOが「G8サミッ トNGOフォーラム」を結成し、「環境」「平和」「人権」「貧困と開発」などグローバルな課題に関わる共同の提言を先進国首脳陣に対して行う準備 を進めています。
今回の「論点整理」は、「1 検討の背景」、「2 地球環境の現状と課題」、「3 『環境立国』の基本理念」、「今後1,2年で着手すべき重点的な環境政策の方向」の4部構成ですが、レニアム開発目標の達成など地球規模で持続可能な地球 社会づくりをどう進め日本がその役割を担うかの視点が弱く、従来の環境省所掌の環境行政の枠内にとどまっているとの批判もあります。
参考:
・21世紀 環境立国戦略 環境省
・中央環境審議会「21世紀環境立国戦略特別部会」
・G8 サミットNGOフォーラム (事務局:JANIC)
(2007年04月12日 掲載)