インドの児童労働者数は世界で最も多く2000万人前後と見られていますが(2001年のインド政府統計で1200万人、ILOの1996年の概算で 2317万人)、インド政府は児童労働反対世界デーの2007年6月12日、児童労働プロジェクト(National Child Labour Project)を第11次5カ年計画(2007年4月開始)の期間中に、鉱石の採掘、花火、手巻きタバコ、マッチ、れんが製造などの児童労働が伝統的に 行われているすべての州に拡大する方針を提示しました。
1986年の児童労働(禁止及び規制)法の制定をうけて1988年に始まったインドの児童労働プロジェクトは、児童労働から解放された子どもたちへのイン フォーマル教育とリハビリの提供を主な目的としています。公教育のシステムに入るまでの最大3年間の間、特別スクールでの教育や、リハビリセンターでの職 業訓練のほか、食べ物、給付金、保健医療を提供するものです。現在のところ20州の250県で展開されており(インドは28州、7連邦直轄地からなる)、 7328の特別スクールで40万人以上がプロジェクトの対象となっているとされています。またこれまでに、約39万人の子どもたちが特別スクールを経て公 教育に入っています。
出所:South Asia Media Net, "1.26-crore child labourers in India" (13 June,2007) (英語)
参照:Government of India, Ministry of Labour, Child Labour Project (英語)
(2007年06月16日 掲載)