07年7月5-6日、第2回国連グローバル・コンパクト・リーダーズ・サミットが開催され、世界116カ国から集まった、4000もの企業や団体のリー ダーは、ジュネーブ宣言を採択しました。
宣言は、前文において、ビジネス界がグローバル化に作用する主要 な力であり、善をもたらす大きな力となり得るとし、グローバル化における企業の役割をあげています。参加する企業は、グローバル・コンパクトの人権、労働 条件および環境に関する10のコミットメントを引き続き実施するほか、気候変動やミレニアム開発目標について、責任あるアドボカシーを行うことなどを謳っ ています。また、同宣言は、各国政府にILOの基本的な労働条件に関する条約を含む関連する条約を批准し実施することなどを呼びかけています。
グローバル・コンパクトは、00年に発足した、企業、団体などの緩やかな枠組みです。参加する企業などは人権、労働条件、環境に関する10のコミットメン トを支持することを表明します。参加企業や団体にコミットメントを遵守する拘束的な義務などがないことが指摘されていましたが、03年からは、これらのコ ミットメントをどのように実施したかに関する報告を毎年公表することが求められています。二年続けて公表を怠った企業・団体は、参加者リストから削除され ることになり、06年には500以上が削除されました。
出所:
・グローバル・コンパクト7月6日付プレスリリース "Business Leaders Adopt Declaration on Responsible Business Practices"
・ジュネーブ宣言 [PDF 359KB] (英語)
・グローバル・コンパクト2006年12月28日付プレスリリース "Global Compact to Delist Additional 203 "Inactive" Companies"
参考:グローバル・コンパクトの実施 状況に関する報告の公表 ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(2005年7月)
(2007年07月06日 掲載)