東南アジア諸国連合(ASEAN)は07年7月29-30日、フィリピンのマニラで外相会議を開き、2015年までに実現を目指す「ASEAN共同体」の最高規範となるASEAN憲章に、人権組織を設置することに合意しました。 しかしその機能や権限、設置時期については決まらず11月にシンガポールで開かれる首脳会合に先送りされました。人権組織の導入はフィリ ピンやシンガポールが推進し、軍政の続くビルマ(ミャンマー)や、ヴェトナムなどが難色を示していました。30日に採択された共同声明ではほか に、ビルマの民主化が次のステップに進むことを期待しすべての政治犯の早期解放を求めるほか、イラクや中東の不安定な状況に深い懸念を表明、アジア太平洋 地域の平和と安定における朝鮮半島の非核化の重要性などについて言及しています。
出所:
・Joint Communique Of the 40th ASEAN Ministerial Meeting(AMM) "One Caring and Sharing Community" Manila, 29-30 July 2007 (英語)
・"ASEAN OKs rights body in charter" Inquirer 07/31/2007
参考:ASEAN域内における地域的人権保障メカニズム設立へと一歩前進 ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2005年12月)
(2007年08月03日 掲載)