2007年11月8日、民間団体の世界経済フォーラムは、2007年「ジェンダーギャップ指数」を公表しました。今年の報告は128カ国を対象としています。昨年に引き続き、上位 は、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドと北欧諸国が占め、上位10カ国も5位ニュージーランド、6位のフィリピンを除いて欧州諸国が 占めています。
この報告は、経済参加、教育、政治的エンパワメント、健康の4つの分野について、それぞれの全体的なレベルに関係なく、男女の格差について指数で表してい ます。
報告は、2006年、2007年両方で対象となった115カ国全体について、教育の分野では0.05%、政治の分野では0.05%、経済の分野では 1.52%格差が縮小したとしていますが、健康の面では格差が0.44%拡大したとしています。
日本は、健康では37位、教育では69位ですが、経済参加では97位、政治的エンパワメントでは94位と、全体では91位で、前年の79位からも後退して います。この後退は対象国が増えたこともありますが、経済の分野、政治の分野で進展がみられないこともあげられています。
出所:
・Global Gender Gap Report 2007 (World Economic Forum)
・World Economic Forum 11月8日付プレスリリース "Nordic Countries Top the World Economic Forum's Gender Gap Index" (英語)
参考:世界経済フォーラム『ジェン ダーギャップ指数』で日本は世界の79位 ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2006年12月)
(2007年11月03日 掲載)