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ネパール-性的マイノリティの権利保障へ前進

  ネパールの4つの性的マイノリティの団体が、性的マイノリティの権利保障を求めて2007年4月に提訴した令状請求訴訟 の判決において、ネパールの最高裁判所は12月21日、性的マイノリティは他の市民と同等の権利を保障されるべきであり、政府に対して性的マイノリティを 差別する法律を改正ないし新しい法律を制定するよう命令しました
  ネパールの法律で、ゲイが違法と明確に規定されているわけではありませんが、「不自然な性行為」は最高10年の懲役に処するとする規定が、事実上、ゲイや トランスジェンダーなどの性的マイノリティの逮捕に使われてきたということです。判決において判事は「男性や女性といったジェンダーに関係なく、レズビア ン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスセクシュアル、そしてインターセックスの人も自然な個人であるため、その権利を行使し社会において独立した生活を送 る権利を持つ」と述べました。
  この令状請求訴訟の判決を受けて、提訴した性的マイノリティの団体などは、「性的マイノリ ティの権利を特別に保護する法律ができたわけではないが、最高裁の決定は我々が権利を享受するための第一歩となる」とし、性的マイノリティの権利 保障にむけた大きな前進と評価しています。

出所:
・BBC NEWS(21 December 2007), "Nepal court rules on gay rights" (英語)
・BLUE DIAMOND SOCIETY, "Great victory of Nepalese LGBTI!" (英語)

(2007年12月14日 掲載)