女性差別撤廃委員会第40会期が1月14日から2月1日、ジュネーブで開催され、サウジアラビア、フランス、レバノン、ルクセンブ ルグ、モロッコなどの報告が審議されました。これまで、この委員会の事務は、ニューヨークの国連本部にある女性の地位向上部が行ってきましたが、今会期か らジュネーブの国連人権高等弁務官事務所が行うことになり、委員会の開催地も今後ジュネーブが中心となることになりました。
05年3月、アナン国連事務総長(当時)は、国連の機構改革を提案し、その中に、女性差別撤廃委員会の事務局の人権高等弁務官事務所移転も含まれていま した。その後06年11月、事務総長はこの委員会の事務のジュネーブ移動を決定していました。現在設置されている他の条約委員会、自由権規約委員会、社会 権規約委員会、人種差別撤廃委員会、拷問禁止委員会、子どもの権利委員会、移住労働者権利委員会は人権高等弁務官事務所が事務局を努め、主にジュネーブで 開催されています。
また、委員会の会期について、当初年1回であったのが、97年から年2回開催されていました。しかし、締約国が現在185カ国と大きく増え、06年から 特別措置として毎年総会の決議を経て年3回開催されています。また、06年の36会期から、委員会を二つにわけ、それぞれで報告審議を行う方法をとってい ました。07年12月に第62回国連総会で、08-09年に特別措置として合計5回の会期、うち2回をニューヨークで、10年からは年3回の会期が開催さ れることが決まりました(A/RES/62/218)。
第41会期は2008年6月30日から7月18日、ニューヨークで開催されます。(2008年2月14日)
出所:
・女性差別撤廃委員会第40会期(国連人権高等弁務官事務所)(英語)
http://www2.ohchr.org/english/bodies/cedaw/cedaws40.htm
参考:
「女性差別撤廃委員会が日本に勧告」
ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(03年7月)(英語)
https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section2/2003/07/-200378.html
(2008年02月06日 掲載)