4月10日に行われたネパールの制憲議会選挙の開票をすすめていた選挙管理委員会は23日、小選挙区と比例区すべての開票作業をほぼ終了したと発表しま した。
選挙管理委員会の報告によると、1996年から10年にわたって反政府武力闘争を続けてきたマオイスト(ネパー ル共産党毛沢東主義派)が定数601議席のうち約220議席を確実としたのに対し、暫定議会の第一党でコイララ首相率いるネパール会議派は110議席前 後、同じく第二党の統一共産党も100議席前後に留まりました。
今回の制憲議会選挙でマオイストが主導する新政権の誕生が確実となりましたが、単独過半数にはおよばず不安定な政権運営となることを避けられないため、 主要政党に対して連立の呼びかけをしていますが、第二党のネパール会議派はマオイストとの連携について立場を明確にしておらず、第三党の統一共産党は、選 挙敗北を理由に暫定内閣の7人の閣僚全員が16日に辞表を提出しています。(2008年4月24日)
出所:
・“EC completes vote count” Kantipul on Line(23 April, 2008)(英語)
http://www.kantipuronline.com/kolnews.php?&nid=144880
参考:
「民主化から2年、ネパールで制憲議会選挙が終了」ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2008年4月)
https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section1/2008/04/2-1.html
(2008年04月09日 掲載)