4月の選挙を経てネパールの制憲議会の初議会が28日夜に開催され、王制を廃止し連邦民主共和制とする決議案が圧倒的多数で議決されました。また議会は、国王とその一族は一般市民 としての権利を除くすべての特権と権利を失うこと、王宮を29日から15日以内に離れることを求める決議も採択しました。
制憲議会の第1党であるネパール共産党毛沢東主義派(マオイスト)、第2党の国民会議派、第3党の統一共産党は、暫定憲法を改正して象徴的な国家元首と しての大統領と、行政権をもつ首相をおくことで合意しその決議が採択されました。新設される大統領には、内閣の決定によって非常事態を宣言する権利、ネ パール軍の最高指揮官としての権限があります。制憲議会は6月5日まで休会し、その後、大統領、副大統領などの指名が行われる予定です。(2008年5月 29日)
出所:
・“Nepal becomes a federal democratic republic”, Nepal News.Com(May 28 2008) (英語)
http://www.nepalnews.com/archive/2008/may/may28/news18.php
参考:
「ネパール-制憲議会選挙の開票作業終了」ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2008年4月)
https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section3/2008/04/post-34.html
(2008年05月07日 掲載)