国連人権理事会の諮問委員会の第1会期が8月4-15日に開催されました。諮問委員会は、人権委員会の下部組 織であった人権保護促進小委員会が人権委員会とともに廃止された跡を継ぎ、人権理事会の要請を受け、人権の保護促進に関わる問題について助言をすることに なっています。今会期には、人権理事会からは、人権教育・トレーニング、食糧の権利、女性の人権、ハンセン病差別などに関して要請が出されていました。
諮問委員会は、人権教育・トレーニングや食糧の権利について、プログラムを作成する作業部会をつくり準備作業を行うこと、食糧の権利については、さらに 現在の食糧危機と食糧難民、食糧危機と農民の権利に関する二つの調査研究を行うこと、ハンセン病差別の撤廃について、各国政府の差別に対する措置に関する 国連人権高等弁務官事務所の報告の検討などを通して、差別撤廃に向けた原則指針を作成する作業に坂元委員・神戸大学教授を任命することなどを決めました。
また、人権保護促進委員会が作成した、報告やワーキング・ペーパーなどを国連文書として発行し、人権理事会に送付するよう人権理事会に提言するなどして います。
出所:
・Human Rights Council Advisory Committee Concludes First Session (国連人権高等弁務官事務所8月15日付プレスリリース)(英語)
http://www.unhchr.ch/huricane/huricane.nsf/view01/4D1380E3AAB1C9FFC12574A600489346?opendocument
参考:
・国連人権理事会諮問委員会(国連人権高等弁務官事務所)(英語)
http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/advisorycommittee.htm
・「人権理事会第5会期、各国の人権状況の審査、特別手続について合意」ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2007年6月)
https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section2/2007/06/5.html
(2008年08月04日 掲載)