中国は4月13日、人権に関する国家行動計画(09-10年)を公表しました。中国国務院の新聞弁公室は、序論で政府が国連の人権に関する行動計画作成 の呼びかけに応じて、計画作成のための政府機関や障害者団体など53組織による共同会議をつくり、複数の大学や研究機関の専門家を交えてこの計画を作成し たと述べています。
序論ではさらに、人権状況の改善には課題は多く、道のりは長いことを認め、人権の普遍性を認めながらも、中国の現実に照らして、人の生存と発展 の権利を優先し、社会の構成員全員の急速な経済・社会発展促進に基づいた平等な参加と発展の権利を保障するとし、平等と社会正義を促進し、教育、雇用、医 療、高齢者ケア、住居の権利の確保に取り組むとしています。また、政治への秩序だった参加を拡大し、民主主義制度の整備などに取り組むほか、人権に関して 国際的な対話や協力を拡大するとしています。
計画には続いて、1部の経済的、社会的、文化的権利の保障の労働の権利、基本的な生活条件の権利、社会保障の権利、健康の権利、教育の権利、環 境の権利などがあげられ、2部の市民的、政治的権利の保障には、拷問の禁止など含む身体の自由、被拘禁者の権利、公正な裁判の権利、宗教的信仰の自由、情 報を受ける権利、参加の権利、意見を述べる権利など、3部に民族的少数者、女性、子ども、高齢者、障害のある人の権利の保障、国際人権義務の実施があげら れています。(4月16日)
出所:
“China publishes national human rights action plan” 4月13日付China View (Xinhua)
China Daily
Full Text: National Human Rights Action Plan of China
Full Text: National Human Rights Action Plan of China
参考:
“China releases first national plan for curbing trafficking of women and children” 07年12月21日付 People’s Daily Online
(2009年04月02日 掲載)