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第14回国連人権理事会が開催
第14回国連人権理事会が5月31日から6月18日まで開催されました。今会期には、超法規的、恣意的など殺害に関する特別報告者、移住者の人権に関する特別報告者、企業などと人権に関する事務総長特別代表などの報告が提出され、参加した政府代表との意見交換が行われました。また、エゼイロ・人身売買に関する特別報告者の09年7月の訪日に関する報告が人身売買に対する地域的な取組みに関する報告とあわせて、提出されていました。
アルストン超法規的、恣意的など殺害に関する特別報告者は、軍などによる特定の人を標的とした殺害に関する調査、選挙に関わる殺害に関する調査、超法規的殺害に関して、警察を監視するメカニズムに関する調査の報告を提出しました。軍などによる特定の人を標的とした殺害に関する調査では、紛争の有無にかかわらず、事前に特定の個人、または集団の人を標的とした殺害で、狙撃、砲撃、無人機による攻撃など方法や手段はさまざまあり、近年、「対テロ戦争」の下で公にこのような殺害を認める政策をとっていると報告しています。特に、無人機による攻撃について、それが合法かどうかは、その攻撃のもととなった情報の信頼性に大きく左右されるとして、情報が正確で検証可能であるよう確保しなければならないと述べています。調査は、このような手段をとる国家に、法的根拠を明らかにし、もととなる法的および事実の分析が正確であるよう確保する措置をとることなどの他、国際人権法、国際人道法のもとで求められる措置をとるよう勧告しています。
今会期中には、人身売買の被害者、武力争時におけるジャーナリストの保護などに関するパネル討議が開催されました。また、会期中、パレスチナ自治区のガザ地域に向けた物資を運ぶ船団がイスラエル軍により拿捕され、死傷者が出た事件が討議され、委員会は、イスラエルの攻撃を非難し、同国にガザ地区の封鎖を解くよう求め、事実調査団を派遣することを決議しました。(6月29日)
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