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「慰安婦」生存者のハルモニ、橋下大阪市長との面談断る(5月24日)

橋下徹大阪市長の「慰安婦は必要だった」といった一連の発言を受けて、韓国から来日中の元「慰安婦」の金福童さん、吉元玉さんの2人が、5月24日に予定されていた同市長との面会を突然中止しましたが、「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」が同日朝に大阪市役所前で橋下市長に対する抗議集会を開き、同じく韓国から来日中の「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の尹美香代表らが面談を拒否した理由について、立場を表明するメッセージを参加者に配布して明らかにしました。
 それによると、金さんと吉さんは当初、橋下市長が発言を撤回し謝罪するために会うものと理解し、面談を希望していたものの、撤回しないことや強制性を否定する立場を繰り返している報道に接し、胸が引き裂かれる思いになったとしています。
 二人は5月18日から福山・沖縄・広島・岡山を経て、大阪(25日)・奈良(26日)をまわり歴史の真実を日本の市民社会に伝えている過程で、面談において橋下市長がひざまずいて謝るという一過性のマスコミ操作(謝罪パフォーマンス)を準備していると日本の記者から情報を入手したとしています。
 面会が予定されていた午前10時すぎ、「関西ネットワーク」が、大阪市役所の担当者に橋下市長に謝罪と辞任を求めた抗議文、および5,500筆の賛同署名を手渡しました。
 
世界68のNGOが抗議の緊急共同声明
韓国やフィリピンをはじめとする世界各国の68のNGOは、「従軍慰安婦制度は必要だった」などとする、橋下徹大阪市長・維新の会共同代表の発言に対し、抗議の緊急共同声明を5月23日に発表し、24日に日本政府と大阪市長宛てに郵送しました。共同声明は、NPO法人「ヒューマンライツ・ナウ」が5月17日から呼びかけたものです。
声明では、「国連『女性に対する暴力』特別報告者ラディカ・クマラスワミ氏の調査報告その他の国連調査報告に正当に認定されている通り、『従軍慰安婦』制度の実態は、『性奴隷制』にほかならない。
国際刑事裁判所に関するローマ規程に明記されている通り、戦時下におけるレイプ、性奴隷制、強制買春は、『人道に対する罪』『戦争犯罪』を構成する最も深刻な国際犯罪のひとつである。
『従軍慰安婦』制度が、国際法に違反する重大な人権侵害であり、いかなる意味においても正当化・合理化できないことは明白である。橋下氏の発言は、『慰安婦』とされた被害女性たちの心情をさらに深く傷つけている。私たちは、橋下氏に対し、速やかに発言を撤回し、被害者に公式に謝罪するよう求める」と述べています。IMG_0018.JPG
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<参考>
http://www.ianfu-kansai-net.org/index.html
・日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
http://hrn.or.jp/activity/topic/ngo68/
・【共同声明】橋下発言に強く抗議・世界各国のNGO68団体が緊急声明発表(ヒューマンライツ・ナウ)
https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section3/2013/05/517.html
・橋下市長の発言に大阪市役所前で抗議集会(5月17日)ヒューライツ大阪

(2013年05月24日 掲載)