看護師国家試験、29人が合格-合格率10.4%
厚生労働省は3月25日、第103回看護師国家試験の合格者を発表しましたが、経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者ついては受験者280人に対して合格者は29名で、合格率は10.4%でした。内訳は、インドネシア人135人とフィリピン人145人が受験し、合格者はそれぞれ13人と16人でした。
EPAに基づき2008年度から受入れを開始した看護師候補者の国家試験は、今回で6度目となりましたが、これまでの累計合格者数は125人になりました。
一方、第103回看護師国家試験全体では、58,891人の受験者のうち52,900人が合格し、合格率は89.8%でした。EPA受験者の合格率が過去3年は10%前後で推移していることから、日本人受験者と比べるとかなりハードルの高い試験であることがうかがえます。
介護福祉士の国家試験、78人が合格-合格率36%
厚生労働省は3月27日、第26回介護福祉士国家試験の結果を発表しました。経済連携協定(EPA)に基づき来日しているインドネシア人107人とフィリピン人108人の合計215人が受験し、インドネシア人46人とフィリピン人は32人の合計78人が合格しました。合格率は36%でした。受験者全体の合格率は65%でした。
EPAに基づき来日した外国人は原則、介護施設で3年間就労研修した後に受験することができますが、今回は2009年度と2010年度に入国した候補者が受験していました。そのうち、2010年入国の初受験者の合格率は、インドネシア人57.1%(前年比11.3ポイント増)、フィリピン人50.0%(前年比19.6ポイント増)と、両国の候補者とも昨年度の合格率と比較して大きく上昇しています。
<出典>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041664.html
第103回看護師国家試験における経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者の合格者数と受入施設名を公表します(厚生労働省)2014年3月25日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041984.html
第26回介護福祉士国家試験におけるEPA介護福祉士候補者の試験結果(厚生労働省)2014年3月27日
(2014年03月28日 掲載)