厚生労働省は3月26日、2014年度の介護福祉士の国家試験において、経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから来日した174人が受験し、78人が合格したと発表しました。国別では、インドネシア人は85人が受験し47人が合格し、フィリピン人は89人が受験し31人が合格しました。
日本人を含めた全体の合格率は2013年度より3.6ポイント低い61%でしたが、EPAに基づく候補者は44.8%で、前年度に比べ8.5ポイントと大きく上昇しました。なかでも、日本での実務3年を終えたばかりのインドネシア人の初受験者は、52人に対して34人が合格し65.4%の合格率でした。
EPA候補者の合格率を高めるため、厚労省はすべての漢字にふりがなを付記し、疾病名への英語付記、試験時間を1.5倍に延長するなどの特例を設けています。EPAに基づく介護福祉士は4年間の滞在中に受験の機会は原則1回だけですが、不合格でも得点が一定以上であれば、再受験のため滞在を1年延ばすことも認められています。
<出典>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000079099.html
経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士候補者78名が合格(厚労省)
<参考> ヒューライツ大阪
http://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section3/2014/03/epa297820143.html
EPAに基づく看護師と介護福祉士の候補者、29人と78人が国試に合格(2014年3月)
(2015年03月27日 掲載)