ヒューライツ大阪は
国際人権情報の
交流ハブをめざします
大阪市と京都におけるヘイトスピーチに対する取り組み(2015年5月)
大阪市、条例案要綱(案)へのパブコメまとまる
大阪市は、同市人権施策推進審議会からの「ヘイトスピーチに対する大阪市としてとるべき方策について」の答申を受け、その条例化に向けた検討を行い、「大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例案要綱(案)」を取りまとめ、3月13日から4月12日まで意見募集を行いました。大阪市は5月1日付で結果概要をウェブサイトで公表しました。
受付通数は合計1,569通(大阪市内 336通、大阪市外・不明 1,233通)で、意見総数は3,368件でした。主な意見と大阪市の見解を紹介していますが、条例制定の趣旨や意義に関する意見が2,267通と最も多く寄せられています。条例制定に賛成する意見がある一方で、反対や慎重意見が目立ちます。
大阪市は、意見を今後の検討の参考としながら、条例制定に向けた手続を進めると述べています。
市民グループの「いっしょにつくろう!大阪市ヘイトスピーチ規制条例」は、実効性のある条例制定に向けた取り組みを継続するとしています。
「京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策推進を求める会」発足
京都では、朝鮮学校襲撃事件裁判に関わった弁護士や大学の研究者らが発起人となり、3月17日に市民グループ「京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会」が組織されています。京都府・京都市に対して、ヘイトスピーチなどの人種差別を無くすための有効な対策を求める運動を進めていく方針です。同会は、5月31日午後2時から、大阪市人権施策推進審議会会長で弁護士の川崎裕子さんを講師に招いて「大阪の反ヘイトスピーチ条例制定」をテーマに同志社大学キャンパスで記念フォーラムを開催します。
<出典>
「大阪市ヘイトスピーチの対処に関する条例案要綱(案)」の意見募集結果を公表します
いっしょにつくろう!大阪市ヘイトスピーチ規制条例
京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会
<参照>
大阪市、ヘイトスピーチ対策のための条例案要綱(案)の意見募集(3月13日~4月12日)
ヒューライツ大阪