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人種差別撤廃施策推進法案、継続審議へ(9月25日)
9月25日、参議院法務委員会で審議されていた「人種差別撤廃施策推進法案」(人種等を理由とする差別の撤廃のための施策の推進に関する法律案)は、参議院法務委員会で継続審議が決まったたことを受けて、続く本会議でも継続審議が承認されました。
「人種差別撤廃施策推進法案」は、民主党、社民党および無所属の議員が5月22日に参議院に提出したもので、日本国憲法および人種差別撤廃条約の理念に基づき、ヘイトスピーチをはじめとする人種などを理由とする差別の禁止を明言し、国と地方自治体に差別防止策の実施を求めることなどが盛り込まれています。
参院法務委員会の審議において、特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチなどの行為を問題視する姿勢は与野党で一致したものの、人種差別撤廃条約を踏まえて差別撤廃のための施策を総合的かつ一体的に推進しようとする野党に対して、与党の公明党はヘイトスピーチ防止に絞る対案を出す準備を示すなど、与野党の見解は折り合わず、課題が先送りされました。次期国会での採択が望まれます。
<参考>
第189回国会(参議院) 人種等を理由とする差別の撤廃のための施策の推進に関する法律案
“人種差別撤廃施策推進法案”に対する声明(外国人人権法連絡会)
人種差別撤廃施策推進法案、参議院に提出(5月22日) (ヒューライツ大阪)