2016年2月1日~2日、イタリアのローマで「G7市民社会戦略会議」が開催されました。5月の「G7伊勢・志摩サミット」に向け、主要な政策課題についてNGOとしてどのような働きかけをすべきか協議するために開かれたもので、G7各国から40名以上が集まりました。日本からは「動く→動かす」、国際協力NGOセンター、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、ワールド・ビジョン・ジャパンが参加しました。
会議では「税・反汚職・責任あるサプライ・チェーン・金融課題」「保健・食糧安全保障・栄養」「シリア危機・難民・ジェンダー」「気候変動」の4つの分科会が設けられました。そのうち、「税・反汚職・責任あるサプライ・チェーン・金融課題」分科会では、Transparency International GermanyやOxfam Italyなども参加し、日本のNGO団体から先日出された「G7 伊勢・志摩サミットの『責任あるサプライ・チェーン』アジェンダに関する提言」も紹介されました。既報のように、この「責任あるサプライ・チェーン」をめぐる問題には、サプライ・チェーン上の人権に関わる問題や「ビジネスと人権に関する国別行動計画」の策定の課題が含まれています。
分科会での議論を通じ、G7そしてG20(金融世界経済に関する首脳会合)において「責任あるサプライ・チェーン」をめぐる課題が継続的に取り上げられるべきであることが再確認され、今後、各団体が連携しながら各国政府への働きかけを続けていくこととなりました。
<参考>
「G7市民社会戦略会議」については下記を参照。
http://cso-g7-ise-shima-summit2016.blogspot.jp/2016/02/160203rome.html
「G7 伊勢・志摩サミットの『責任あるサプライ・チェーン』アジェンダに関する提言」については次の記事を参照。
https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section1/2016/02/ngog7-120.html
(2016年02月22日 掲載)