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四日市で「市民の伊勢志摩サミット」開催される(5月23~24日)
5月26日と27日に開かれる「G7伊勢志摩サミット」に先駆けて、国内外の市民団体が協力して23日と24日、三重県四日市市で「市民の伊勢志摩サミット」を開催しました。主催したのは、サミット開催を契機に結成された愛知・岐阜・三重を中心に活動するNGO/NPOのネットワーク東海「市民サミット」ネットワーク。
2日間の「市民サミット」では「アフリカ」「食料安全保障」「災害」「環境」「平和」「持続可能な開発目標(SDGs)」「移民・難民・多文化共生」など16のテーマについて分科会を設けて参加者が議論・意見交換をしました。各分科会は、日本をはじめとする先進国の首脳に訴える政策提言をまとめ、発表しました。
「シリア難民」分科会では、シリア和平に向けた対話プロセスを促進するため、日本政府がリーダーシップを発揮するよう求めました。「グローバリゼーションと健康」分科会では、南インドの経済特区におけるフランス企業の誘致のプロセスで起きたダリット(被差別カースト)の人々の生活破壊の現状が報告されるとともに、四日市における公害と住民の健康被害に関する報告が行われました。そのような事態を踏まえて、同分科会は、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」の観点から、とりわけグローバル企業に求められる責任を訴えた提言を発表しました。
「市民サミット」への参加者は最後に、地域が直面している課題と地球上を覆う深刻な課題を少しでも解決へと導くために、「自治体、国、国際機関に対して政策提言活動を継続し、市民協働による政策作りを進める」などとする市民宣言を採択し、閉幕しました。
市民サミットには2日間で国内外のNGOスタッフを含め延べ約500人が参加しました。
オープニング・セッションのもよう(5月23日)
<参照>
市民の伊勢志摩サミット(5月23日・24日)
<参考>
気候変動の課題において世界の脱炭素化に逆行する日本-「G7伊勢志摩サミット」に向けたNGOの取り組み
セミナー「G7サミットと私たち~日々の生活と世界をつなげる」を開催しました(4月27日)
G7伊勢志摩サミット:「ビジネスと人権」に関する提言への賛同が60団体に
5月の「G7伊勢志摩サミット」に向けたNGOの取り組み
NGO団体が伊勢志摩サミットにおける「ビジネスと人権」に関してG7国に提言
ローマで「G7市民社会戦略会議」が開催(2月1日~2日)
シリア難民分科会のもよう