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大阪市、動画3件をヘイトスピーチと認定(3月30日)
大阪市は3月30日、ヘイトスピーチ対処条例に基づき、市内でのデモ行進と街頭宣伝の様子を動画サイトに投稿した3件が、審査会によりヘイトスピーチだと認定されたと発表しました。条例は2016年7月1日に完全施行され、これまでに26件の申し出が行われており、今回はそのなかの3件についての判断が明らかにされたものです。
認定されたのは、2013年に大阪市内で行われた街宣活動2件とデモ1件で、いずれも在日コリアンを蔑称で叫んだり、脅迫する呼びかけを行っており、動画投稿サイト「ニコニコ動画」に掲載されています。投稿者の名前は特定されていません。デモの動画はすでに削除されていますが、街宣活動のほうはいまも掲載されています。
大阪市が今回明らかにしたところによると、審査会への諮問と審議は3段階で、今回は1段階目のヘイトスピーチにあたるかどうかを調査したものです。第2段階は、行為者の名前の公表などの措置をとるかどうかの審査で、第3段階は、市がとった措置の内容を発表するかどうかを検討する、というプロセスです。
大阪市は、このプロセスを進める一方で、この動画サイトのプロバイダーに削除要請を行う方針です。
大阪市の「ヘイトスピーチ条例」全面施行‐在日コリアンらが被害申し出(16年7月1日)
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