国籍、民族、性別、障害、宗教などさまざまな「ちがい」をもつ人たちが共に生きることのすばらしさをアピールしようとNPOや市民が協力し、4月1日に大阪で「ダイバーシティパレード2018」を行いました。このパレードは、NPO法人コリアNGOセンターの呼びかけで実行委員会が組織され、準備が進められてきました。
さまざまなルーツを持つ人や、LGBT(性的マイノリティ)の人たち、障害者などマイノリティ当事者をはじめ約1,000人が、中之島公園から難波まで大阪のメインストリートである御堂筋を3時間近くかけて沿道の人たちに呼びかけを行ったり、踊りを披露しながらパレードしました。
「ダイバーシティパレード」は、路上やインターネット上で繰り広げられるヘイトスピーチに対する抗議の声から生まれました。2013年7月、御堂筋で行われた「仲良くしようぜパレード」に始まり、2014年7月には、民族衣装をまとった人たちや、思い思いのプラカードを掲げて行進する「仲良くしようぜパレード2014」が行われました。さらに、2016年にはマイノリティ同士がつながりあい、マイノリティとマジョリティが差別なく共に生きようというメッセージを伝えることを目的に、「ミナミ ダイバーシティ フェスティバル」が開催されました。
2016年、日本でようやくマイノリティの人権を守るための法律として、障害者差別解消法、ヘイトスピーチ解消法、部落差別解消推進法が相次いで施行されていますが、それ以降もマイノリティに対する差別、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムに関わる事件があとをたちません。
<参考> https://www.diversityfes.com/ ダイバーシティパレード2018
(2018年04月05日 掲載)