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移住に関する国連グローバル・コンパクト、2018年7月に案文・12月採択の予定で協議進む
国連は、世界中で難民と移民が大規模に移動している事態を受け、国際社会が協力して対処することを目的に、難民および移民に関する二つの「グローバル・コンパクト」の2018年内採択をめざして協議が行われています。2018年1月31日に「難民グローバル・コンパクト」、2月5日に「移住に関するグローバル・コンパクト」のゼロ・ドラフト(原案)がまとまり、各国政府をはじめ国連関係機関で検討が続いています。
移住に関するグローバル・コンパクト(正式名称:「安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト」)については、ニューヨーク国連本部で2018年2月から毎月数日間にわたる政府間協議を開いており、7月の協議で最終案としてまとめる方向で進んでいます。
原案は3月に改訂され、当初の46から48パラグラフに増えています。具体的に取り組むべき課題として、移民・移住者の基本的権利をまもるための22項目の目標が示されています。
政府間会合に毎回出席している日本の外務省担当者によると、とりわけ移民・移住者の送出国と受入国とのあいだで、立場の相違が鮮明であったのが、会合を重ねるにつれて両者が歩み寄りをみせているとのことです。
移住に関するグローバル・コンパクトは、12月10日と11日にモロッコで開催される国連総会のもとの政府間会議で採択される予定です。
<出典>
Refugees and Migrants (国連のサイト・英語)
<参照>
難民および移民に関する国連「グローバル・コンパクト」の原案まとまる (2018年1~2月)
ヒューライツ大阪ニュース・イン・ブリーフ
「難民と移民のためのニューヨーク宣言」(2016年9月13日)の翻訳(国連広報センター)
難民研究フォーラム4月21日公開シンポジウム開催報告
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