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大阪市が「ヘイトスピーチ」認定した「まとめサイト」の記事2本が削除(10月22日)
大阪市長は10月22日の記者会見で、大阪市がヘイトスピーチと認定したインターネット上の「まとめサイト」の2つの記事がプロバイダーによって削除されたと発表しました。この2本の記事は、市民の申出を受けて市のヘイトスピーチ審査会が審議を行い、在日韓国・朝鮮人に対する誹謗中傷するなどの内容で不特定多数の人が閲覧できる状態にしていたとして、ヘイトスピーチに該当すると10月5日に答申を出しました。大阪市は10月10日に認定し、プロバイダーに削除要請をしていました。
「まとめサイト」とは、インターネット上の電子掲示板 (2ちゃんねるなど) に投稿された文章を編集し作成した記事が掲載されたサイトです。
大阪市ヘイトスピーチ審査会は、2016年7月に施行された「大阪市ヘイトスピーチ対処条例」に基づき設置された機関で、2018年10月現在、5人の法律専門家がヘイトスピーチの該当性などについて調査や審議を行っています。
大阪市の要請に基づいて、インターネット上から削除された動画や記事はこれで5件となりました。大阪市は2017年3月、インターネットで公開されていたデモや街宣活動を撮影した動画4件をヘイトスピーチに該当すると認定しました。その時点ですでに削除されていた1件を除く3件は、市からの要請を受けた動画投稿サイトの運営会社が削除しました。
<答申の内容>
大阪市ヘイトスピーチ審査会
平成30年度 答申第1号(2018年10月5日)
<参照>
大阪市、ヘイト動画の投稿者の内容とハンドルネームを公表(2017年6月1日)