国連安全保障理事会は9月17日、人道支援などを行う「国連アフガニスタン支援ミッション」(UNAMA)の任期を2022年3月17日まで半年間、延長する決議案を全会一致で採択しました。
決議は、公的生活における女性の「平等で有意義な参加」の重要性、および8月15日のタリバンによる政権奪取を受けて、「包括的かつ人々を代表する政府樹立の重要性」を強調しています。 さらに、「女性、子ども、マイノリティを含む人権を守ること」の重要性を強調しています。
決議はまた、グテーレス事務総長に対し、2022年1月31日までに、「最近の政治・安全保障・社会情勢を踏まえたUNAMAの任務に対する戦略的・運用的提言」をまとめた報告書を作成することとともに、同年3月17日まで、2ヶ月ごとにアフガニスタンの情勢とUNAMAの活動について安保理事会に報告するよう求めています。
決議は、「人道支援を提供するための取り組みを強化する必要性」を認識し、「すべての関係者が、完全で安全かつ妨害されることのない人道的アクセスを許可される」よう求めています。
アフガニスタンの人々は様々な危機に直面しており、人口の半分が緊急援助を必要としています。9月13日に開催された国連特別人道会議では、アフガニスタンの人々を支援するために各国から合わせて10億ドル以上の資金援助が表明されました。
<出典>
Afghanistan: Security Council resolution calls for ‘equal and meaningful participation of women’ (UN News, 17 September 2021)
https://www.un.org/press/en/2021/sc14639.doc.htm
Unanimously Adopting Resolution 2596 (2021), Security Council Extends United Nations Mission in Afghanistan for Six Months, as Taliban Establishes Rule across Country (UN SECURITY COUNCIL , 17 September 2021)
(2021年09月22日 掲載)