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国際人権ひろば No.83(2009年01月発行号)

ヒューライツ大阪からのお知らせ

セミナー「アジアとのつながりを考える国際セミナー:100人の村 あなたもここに生きています」を開催

 08年12月5日、標記のセミナーが大阪市立阿倍野区民センターで開催され、悪天候にもかかわらず80名の市民が参加しました。ヒューライツ大阪ときんき環境館、ESD-J、大阪市人権啓発推進協議会が主催したこのセミナーは、08年は世界人権宣言が採択されて60周年であり、国連はすべての活動分野で「人権の主流化」をすすめていること、また、09年はESD(持続可能な開発のための教育)10年中間年であると同時に「日メコン交流年」でもあり、アジアの一員として持続可能な社会づくりを進めることが市民一人一人の課題となっていることを市民に広げようと、企画されました。
 当日は、第1部で池田香代子さん(ドイツ文学翻訳者)が基調講演「100人の村 あなたもここに生きています」。ベストセラーとなったインターネット絵本『地球がもし100人の村だったら』のシリーズ5作目となる総集編(文庫本)が08年9月に刊行された経過や、ネパールでの取材中に出会った子どもたちの映像などを紹介しながら、貧困や差別に苦しむアジアの子どもたちのおかれている現状と私たちのつながりを身近に感じさせる教育的いとなみの重要性について報告されました。
 続く第2部では、シンポジウム「持続可能な社会って何:わたしたちにできることは」を池田香代子さん、村上千里さん(NPO法人ESD-J事務局長)、秋元由紀さん(NPO法人メコン・ウォッチ・ビルマ担当)、林 美帆さん(あおぞら財団研究員)の4名で意見交換。池田さんの基調報告を受け、村上さんは「ESD10年中間年に向けた取り組み状況と課題」について発言、続く林さんは「楽しいことから『つながり』を発見しよう」をテーマに西淀川地域のESD実践を紹介。最後に秋元さんが「ビルマ(ミャンマー)軍政による資源開発~住民への影響と日本の関与」について発言。その後、池田さんが各報告へのコメントを述べ、意見交換しました。ESD(持続可能な開発のための教育)10年中間年の意義と「日メコン交流年」の理解を深め、環境と開発と人権をキーワードにしたこれからの日本とアジアのつながりを考え持続可能な社会づくりを考える絶好の機会となりました。


ESD地域ミーティング in 大阪を開催

 08年12月6日、ESD-Jが主催しヒューライツ大阪ときんき環境館が協力した標記の「ESD地域ミーティング in 大阪」を大阪市中央生涯学習センターで開催。
 前川実(ヒューライツ大阪)が司会し、村上千里・ESD-J事務局長がファシリテータ役で進行。自己紹介の後、ESDの各地での取り組み状況やESD-Jが取りまとめ中の「ESD推進に向けた政策提言案-4つの方策と14の具体的提言(ver.3 rev.1)」についてパワーポイントを交えて報告・提案。その後、この提言について3つのグループで討議。各自の意見をポストイットに書いて、ホワイトボードに掲示・添付し、全員で意見交換。
 参加者の多くは、前日の「アジアと日本のつながりを考える国際セミナー」にも参加したメンバーで、ESD10年中間年に向けた情報の共有と、今後の日本での取り組み課題いついて、有意義な会議となりました。
 なお、ESD10年中間年にあたり、国連では、09年3月31日~4月2日、ドイツのボンで「ユネスコESDに関する国際会合-国連10年の後半にむけて」が開催される。主催はユネスコ、ドイツ政府、そしてドイツユネスコ国内委員会。会合は、ハイレベル会合、分科会(水、気候変動、フードセキュリティ、CSR、市民社会の役割、教師教育、モニタリングと評価など22テーマ)、プロジェクト視察、特別イベント、優良事例の展示等で構成されており、ユネスコ加盟の政府代表者、会議が招聘する専門家と市民団体代表、一般公募あわせて700名が参加する予定です。


第16回ワン・ワールド・フェスティバルの報告

 国際協力に関わるNPO/NGO、政府機関、国際機関や企業などが参加するワン・ワールド・フェスティバルが、08年12月20・21日(土・日)に大阪国際交流センターで開催されました。今回で16回目を迎えたワンフェスには、130を越える団体が活動を紹介するブースを出展し、2日間にわたり、ワークショップ、セミナーや体験コーナーなどさまざまなイベントが行われ、のべ12,300人が来場しました。
 ヒューライツ大阪は、今年も実行委員会に参加し、活動紹介ブースで最近の出版物を紹介するとともに、世界人権宣言をテーマにした短編映画を上映する『すべての人間は自由で平等・・・』上映会をドイツ文化センターと共催しました。